だんもう。

髪はいくつかの分子の結合によって形成されその中で一番強固に繋がれているのがペプチド結合。
この結合はよほどのダメージが加わらない限り簡単には切れない。
それが切れた時の状態を断毛と呼び髪としての修復は不可能。切るほかない。
そんな断毛状態の髪を時々お見かけする。初めて来店のお客様からなど。
一体何があって断毛までいってしまったのだろうか?
自分が担当しているお客様の髪で断毛してる方はまずいない。
そもそも髪が断毛してしまう条件とは?
ずっと気になっていたので検証してみることにした。
人間の髪では無理なので人毛使用のウィッグを用いて (※美容師が練習で使用するマネキンの事)
「毎日髪にダメージを与え続けてみたら髪はいつ断毛するのか?」
早速スタート!








































39日間の実験終了。完全にべプチド結合が切れている。これが断毛。もはや別の素材に…
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まとめ↓
①軽い断毛は24日目。意外に髪は簡単に切れないが一度切れるとそこからダメージするスピードは急加速。
②パーマ剤やカラー剤での直接的なダメージはそう大した事ない感じ。デジタルパーマ、ストレートパーマも同様。
③海水に浸かる。陽に当たる、紫外線にさらされる状態。この2つが一番直接的に髪のダメージに影響する。髪にとって強敵かつ最強!
④ホームカラー、シ○ロ。破壊力大。たぶん備え付けの過酸化水素水濃度が強すぎるから。
⑤ブリーチ安定の脱色力と破壊力。分かりやすい変化=ダメージ大
⑥利○昆布使用ホームトリートメントカラー。香りは悪くない。仕上がりはのっぺりした不自然な色。1番気になったのはトリートメントなのに手触りにザラつき感。なめらかさは無し。これ本当にトリートメント??
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今は何でも自分で手に入れられる、カラー剤もパーマ剤でも。
私はホームカラーやホームパーマ、ブリーチする事はまったく悪い事だと思ってません。
次美容室に行くまで繋ぎで自身で染めないといけない。ブリーチしないと出せない色もある。
夏にもなれば海にも行くし、日焼けもするでしょう。
だだ、間違った使い方、知識で髪が傷んでしまった人を見ると悲しくなります。
ましてや断毛までいってしまうのは良くない。
知らぬ間にその道をだどっている方もいると思います。
ヘア・スタイルを変える事は楽しいし、すごく良い事。
だから思う。髪を正しく扱って上で
髪を大いに楽しんで欲しい。
専門店なので違う方法もたくさん知ってます、私たち美容師は。
何もしてあげられなくなる前に是非ご相談下さい。
髪、地肌を労わる事は自分を労わる事。
髪、地肌をいたわるって、私を愛すること。
髪に、地肌に、自分に、優しく。
その先にまだ見ぬ新しいヘア・スタイルがあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
くにたち木之花・吉田裕介